ゴールデンタイム
とらドラ! で有名のあの方の新作ですよ!
「ゴールデンタイム 春にしてブラックアウト」
絵師の人が〝ヤス″から〝駒場えーじ″に変更になった竹宮ゆゆこ氏による
大学を舞台とした青春ラブコメディです。
物語は主人公の過去から始まる。陸上部に所属していた主人公〝多田万里″
は橋からその下を流れる川を眺めていた。万里がまるで吸い込まれるような気
がすると感じた瞬間、転落。記憶喪失になる。やがて、一浪した万里は大学の
法学部に進学し、大学の始業式から学部のオリエンテーション会場に向かう最
中に、同大学の同学年である〝柳田光央″と友達になる。光央と一緒に会場に
向かっている途中、タクシーの中から完璧お嬢様を演じる〝加賀香子″が降り
てくる。なにやら、光央と香子の間に怪しい雰囲気が…。そして、香子を見た
万里は一体どうなる?
精密な心情描写と独特の味わいのある文章のリバイバル。とにかく描写が綺
麗なんスよ! 文章を読んでいるだけでドラマを見ている感じ? あの感じが
普通にあるんです! 登場人物も個性がありつつも親しみやすいという二面性
を持っているんですよね。万里が記憶喪失であることによる悩みというのも克
明に記されていて、そういう人の内包しているアイデンティティーを議論する
といったテーマも持っているのではないかなぁ、と勝手に推察してみたり。
バラを振り回したりするドジっ子お嬢様が好きな方、描写が精緻な文章が好
き! という方におススメの作品です。